フロント分からん過ぎて将来が不安になったので、とりあえずGatsby触ってみようと思い環境構築してみました。
WSL2(Ubuntu) + Dev Container + GatsbyJS + Tailwind CSS + TypeScriptという構成でやっていくので、興味がある方はぜひお試しください!
※筆者の実行環境はWindows11です。
WSL2(Ubuntu)のインストール
Ubuntu上に構築するため、まずはWSL2(Ubuntu)をインストールします。
※おま環かもしれませんが、Windows上に構築したGatsby開発環境だとビルド各種がめちゃくちゃ遅かったです…
PowerShellを起動して以下を実行
wsl --install -d Ubuntu
Enter new UNIX username:と表示されるので、適当なユーザー名を入力する
Enter new UNIX username: ubuntu
New passwd、Retype new passwordと表示されるので、適当なパスワードを2回入力する
New password: hoge(入力中は見えない)
Retype new password: hoge(入力中は見えない)
Windowsのエクスプローラーを開き、アドレスバーに「\\wsl$」と入れて検索
画像のようにUbuntu…が表示されていればOK
UbuntuにDockerをインストール
Ubuntuを起動する
dockerのセットアップスクリプトを取得
curl -fsSL https://get.docker.com -o get-docker.sh
セットアップスクリプトを実施
※sudo~を入力するとパスワードを聞かれるので、Ubuntuインストール時のパスワードを入力
sudo sh get-docker.sh
password for ubuntu:
sleep 20と表示されたら、インストール完了まで待機
結構長いので気長に待つ
WSL DETECTED: We recommend using Docker Desktop for Windows.
Please get Docker Desktop from https://www.docker.com/products/docker-desktop/
You may press Ctrl+C now to abort this script.
+ sleep 20
Ubuntuインストール時に作成したユーザーでdockerを実行できるよう権限を設定
sudo usermod -aG docker $USER
PowerShellを起動して以下を実行
wsl --shutdown
再度Ubuntuを起動して、dockerが動作することを確認
docker version
以下のようにバージョンが表示されればOK
Client: Docker Engine - Community
Version: 26.1.4
API version: 1.45
Go version: go1.21.11
Git commit: 5650f9b
Built: Wed Jun 5 11:28:57 2024
OS/Arch: linux/amd64
Context: default
...
VSCodeにDev Containerをインストールする
※VSCode自体のインストールは割愛します。
VSCodeを起動し、拡張機能の検索欄に「Remote Development」と入力
表示された拡張を開き、Installをクリック
同様の手順で「WSL」もインストールしておく
※WSL(Ubuntu)上のファイルをVSCodeから編集する場合に必要、らしい
Dev Container用のディレクトリを作成
Windowsのエクスプローラーを開き、アドレスバーに「\\wsl$」と入れて検索
Ubuntu-2…が表示されるのでクリックして、パス「Ubuntu-2…/home/ubuntu(ubuntuインストール時に作成したユーザー名」へと進む
各種ファイルを格納するディレクトリを作成
※作成したディレクトリへのショートカットをWindows側のデスクトップとかに置いとくと後々楽
Dev Container用のファイルを準備
VSCodeでDev Container用のディレクトリを開く
VSCodeの右下あたりに以下が表示されたら赤枠内のリンクをクリック
以下の改装でディレクトリとファイルを作成する
gatsby-test
└── .devcontainer
├── devcontainer.json
└── postCreateCommand.sh
devcontainer.jsonに以下を記載
※extensionsはvscodeの各種拡張機能です。個人的に必要なものを詰め込んでるので、不要なものは削除してください
{
"name": "Node.js & TypeScript",
"image": "mcr.microsoft.com/devcontainers/typescript-node:1-20-bullseye",
"postCreateCommand": "/bin/sh .devcontainer/postCreateCommand.sh",
"customizations": {
"vscode": {
"extensions": [
"bradlc.vscode-tailwindcss",
"oderwat.indent-rainbow",
"ionutvmi.path-autocomplete",
"ecmel.vscode-html-css",
"mrmlnc.vscode-autoprefixer",
"phind.phind",
"ms-azuretools.vscode-docker"
],
"settings": {
"terminal.integrated.shell.linux": "/bin/bash"
}
}
}
}
postCreateCommand.shに以下を記載
npm install
npm install -g gatsby-cli
Dockerコンテナを作成
ひとつ前の手順で作成した設定ファイルでDockerコンテナを立ち上げます。
ウインドウの再読み込みが完了するとターミナルが開くので、
Done. Press any key to close the terminal.と表示されたらEnterを押して閉じる。
Gatsbyプロジェクトを作成
新規にターミナルを立ち上げてgatsbyプロジェクトの初期化を実施します。
npm init gatsby -ts
各質問に対して以下のように設定する
Ok to proceed? (y) : yを入力
What would you like to call your site?: gatsby-testを入力(何でもよい)
What would you like to name the folder where your site will be created?: (入力せずEnter)
Will you be using JavaScript or TypeScript?: TypeScriptを選択
Will you be using a CMS?: No (or I'll add it later)を選択
Would you like to install a styling system?: Tailwind CSSを選択
Would you like to install additional features with other plugins?: 何も選ばずにDoneを選択
Shall we do this?: yを入力
gatsby-test内のファイルを全て1つ上の改装に移動し、gatsby-testフォルダは削除する
.
├── .devcontainer
├── node_modules
├── src
├── .gitignore
├── gatsby-browser.js
├── gatsby-config.ts
├── package-lock.json
├── package.json
├── postcss.config.js
├── README.md
├── tailwind.config.js
└── tsconfig.json
ターミナルに以下を入力してgatsbyをビルドし、開発用サーバーを立ち上げる
gatsby develop -H 0.0.0.0
http://localhost:8000/にアクセスして、サンプルページが正常に表示されることを確認する
ターミナルで「Ctrlキー + Cキー」を入力し、開発用サーバーを終了する
デバッグ設定の追加
開発サーバーの立ち上げコマンド等を毎回入力するのは面倒くさいので、デバッグ設定VSCodeから実行できるようにします。
以下のように.vscodeフォルダとlunch.jsonファイルを作成する
.
├── .devcontainer
├── .vscode
│ └── launch.json
└── tsconfig.json
lunch.jsonに以下を追記する
{
"version": "0.2.0",
"configurations": [
{
"name": "Gatsby develop",
"type": "pwa-node",
"request": "launch",
"program": "${workspaceRoot}/node_modules/.bin/gatsby",
"args": ["develop", "-H", "0.0.0.0"],
"env": {
"PARCEL_WORKERS": "0",
"GATSBY_CPU_COUNT": "1",
},
"runtimeArgs": [
"--nolazy"
],
"console": "integratedTerminal"
},
{
"name": "Gatsby build",
"type": "pwa-node",
"request": "launch",
"program": "${workspaceRoot}/node_modules/.bin/gatsby",
"args": [
"build"
],
"env": {
"PARCEL_WORKERS": "0",
"GATSBY_CPU_COUNT": "1",
},
"runtimeArgs": [
"--nolazy"
],
"console": "integratedTerminal"
}
]
}
VSCodeのデバッグから開発用サーバーを立ち上げる
http://localhost:8000/にアクセスできることを確認し、開発用サーバーを終了する
Tailwind CSSの動作確認
Tailwindの動作確認として、サンプルページに赤い文字を追加します。
VSCodeのデバッグから開発用サーバーを立ち上げて、サンプルページを表示する
ページ上部にtailwindのimport文を追加
import * as React from "react"
import type { HeadFC, PageProps } from "gatsby"
import "../styles/global.css" ←追加
<main style={pageStyles}>の下に以下を追加
<p className="text-red-500">テストメッセージ</p>
ページに赤文字でメッセージが追加されることを確認する
まとめ
Dev Container初めて使ってみましたが、とんでもなく便利です・・・!
一回環境作ってgitにでも上げちゃえば他のPCでもWSLとdevcontainerだけ入れれば、すぐに環境構築完了ですね。
GatsbyJS自体については全くの素人なので、何か知見を得られたらまた記事にしようと思います。
あと、今回の手順で不明な点があったら、お気軽にお問い合わせください!
ではでは!
↓Gatsby入門用に以下を買ってみました。